2014年8月22日(金)[更新情報]
オープンデータを使ったシステムの構築手法を示す「情報流通連携基盤システム外部仕様書 ver 2.0(案)」に関する意見募集
1.本仕様書作成の背景と目的
近年の情報通信技術(ICT)の進展と、それを実現する情報通信インフラの整備によって、文書や統計に関するデータのほか、センサによって計測されたデータなど、さまざまな種類のデータが情報通信ネットワークを経由して提供できるようになり、社会運営の効率性や利便性の向上に資することが期待される莫大な情報を得られるようになりました。また、それらのデータを機械判読に適したデータ形式で、二次利用が可能な利用ルール(ライセンス)により公開し、流通させようとする、オープンデータ化の動きが広まっています。
情報流通連携基盤システム外部仕様書(以下「本仕様書」と呼びます)は、そのような各種のオープンデータを登録・利用するアプリケーションやサーバの構築方法を示すことにより、これらの構築を容易にすることを目的として作成しているものです。「情報流通連携基盤」とは、アプリケーションやサーバによりデータを流通・連携させるための、汎用性を持つ技術・運用ルールが整った環境をいいます。
2.本仕様書の規定方針概要
オープンデータを登録・利用するアプリケーションやオープンデータを提供するサーバを構築する際には、アプリケーション・サーバ間でオープンデータを交換するためのデータモデルやデータフォーマット、API等が必要です。一方、アプリケーションやサーバ間でオープンデータを交換するための規格として、すでに広く普及しているものが数多くあります。本仕様書は、データ交換のためのこれら既存の規格を最大限に利用し、相互運用性を考慮して作成しています。
また、本仕様書に記載された機能のうち必要なものを選択して、アプリケーションやサーバを実装できます。また、ユーザビリティの確保や性能向上のため、独自の拡張を行うことも許容されます。
3.本仕様書の作成経緯
本仕様書のver1.1は、平成24年度において検討され、同年度の実証事業における公共交通・地盤・防災・トレーサビリティの各分野に適用され、それらからのフィードバックが反映して作成されました。その後、Call for Comment(意見募集)を行い、皆様からの意見を伺いました。
今回Call for Commentを行いますver2.0(案)は、前回のCall for Commentにて頂いたご意見と、平成25年度の各実証事業におけるフィードバックを反映し、改訂されたものです。主な改訂箇所は以下の通りです。
- ・Security Management Command の改訂
- ・利用頻度の非常に低いAPIを廃止
- ・RESTベースAPIのJSONレスポンス形式を,RDF/JSONからJSON-LDに変更
- ・Linked Data Platformの規定と整合させるために、RDFデータを交換するAPIのパラメータと検索を行うAPIのレスポンスを変更
- ・メンテナンス性向上のため、個々のボキャブラリについて記載した部分を付録に移動
4.意見の提出方法・提出期限
・ 意見の提出方法
下記要領・書式に基づき提出願います。
意見募集要領、意見書様式
・ 意見募集の対象
情報流通連携基盤システム外部仕様書 ver 2.0(案)(PDF)
・ 提出期限
平成26年9月30日(火)まで
※意見募集は終了しました
・ 提出先
oddp-comment[at]opendata.gr.jp
※ 上記電子メールアドレスには、迷惑メール対策をしております。[at]を半角の@に置き換えてメールを送信してください。
5.今後の予定
今回の意見募集で頂いたご意見を踏まえて精査し、本年10月を目途に「情報流通連携基盤システム外部仕様書 ver 2.0」として公開いたします。
なお、頂いたご意見によってはver 2.0では反映せず、来年度発行のver 3.0で反映する場合があります。
(参考)情報流通連携基盤のイメージ図
(本件お問い合わせ先)
オープンデータ流通推進コンソーシアム 事務局(情報流通連携基盤システム外部仕様書 担当者)
電子メール:opendata-cfc-info[at]opendata.gr.jp
※ 上記電子メールアドレスには、迷惑メール対策をしております。[at]を半角の@に置き換えてメールを送信してください。