福島県大玉村「ICT技術を活用した獣害対策を実施」

展開地域名: 福島県大玉村

分野:
農林水産業支援
獣害対策
キーワード:
自動化
業務効率化
ワークフロー
IoT

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解決すべき課題

■本村ではイノシシ被害が頻繁に発生しており、対策の主軸として、大玉村鳥獣被害対策実施隊による有害捕獲活動が行われているが、隊員の高齢化や人材不足が否めない状況にある。

解決の手法

■今後も継続的な対策が必要となるため、捕獲効率向上や作業省力化を目的としての先進技術の導入から実証を行うという考えに至った。令和 2 年度から獣害(イノシシ)対策に ICT技術を活用。

● イノシシによる生活環境被害等を防ぐためには、「捕獲」「生息環境管理」「被害防除」を組み合わせた地域ぐるみでの総合的な対策が重要になるが、村では、「被害防除」について、センサー付きのわなを導入。捕獲の効率化を図っている。

●4m四方の囲いわなと映像をリアルタイムに配信する機器を組み合わせることで、タイミングを調整しながら一度に複数頭のイノシシを捕獲することができる。

● こうした ICTわなを導入することで、わなの見回りに係る猟友会等の負担軽減や錯誤捕獲の回避を図る。

● 本事業では「捕獲」「生息環境管理」「被害防除」を組み合わせた対策を行うことが重要となり、ICT を活用した捕獲のみにとどまらず、一体的な侵入防止施設整備やそれに向けた集落環境診断・住民説明会等による合意形成、センサーカメラによる鳥獣の生息状況調査を業務委託により行うものであり、福島県イノシシ被害防止総合対策実証事業補助金を活用。

● 令和 3 年度事業費 11,616 千円(うち、福島県イノシシ被害防止総合対策実証事業補助金
11,616 千円)

事例による成果

● ICT を活用したことによりイノシシの「同時多頭捕獲」ができた。

● リアルタイムで視聴できることにより、目標とする個体を捕獲することができた。

事例の継続性

継続運用中

事例の運用期間

令和 2(2020)年度~継続運用中

参考資料

本事例は、「総務省 地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】令和4年9月2日」を中心として、以下の資料を参照して編集しています。
※ 以下の資料の参照先は、調査時点でのものです。参照先の構成によっては、リンク切れとなっている場合があります。あらかじめご承知おきください。

■総務省

・地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】令和4年9月2日
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf

■大玉村
https://www.vill.otama.fukushima.jp/

・産第15号 令和3年度イノシシ被害防止総合対策実証事業業務委託
https://www.vill.otama.fukushima.jp/file/contents/2499/23412/nyuusatukoukoku3128.pdf

・産第31号 令和2年度大玉村イノシシ被害防止総合対策実証事業業務委託
https://www.vill.otama.fukushima.jp/file/contents/2192/20437/nyuusatukoukoku20128.pdf

・大玉村鳥獣被害防止計画の公表について 令和4年4月1日
https://www.vill.otama.fukushima.jp/file/contents/1458/13752/tyouzyuuhigaiboushikeikaku.pdf

■福島県

・け ん ぽ く 農 林 ニ ュ ー ス~「 くだもの・きゅ うり ・花き王国の飛躍と農林業の持続的な発展」~令和4年10月31日発行 第95号
https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/541028.pdf

■農林水産省

・鳥獣被害対策の現状と課題 平成27年10月
https://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/pdf/h271001_meguji_zenntai.pdf

事例に関する問い合わせ先

大玉村産業建設部 産業課(農政係)
Tel: 0243-24-8107

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