岡山県新見市「ICT教育の実践によるデジタル人材の育成」

展開地域名: 岡山県新見市

分野:
教育
孤独・孤立対策
キーワード:
人材育成
IoT
ロボット

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解決すべき課題

■市内全校での ICT教育の実践には、教員の負担軽減のほか、授業の効率化及や内容の標準化等が課題。

解決の手法

■義務教育課程における先進的な ICT教育を実践することにより、未来を担うデジタル人材を育成する。

● 平成 14 年 6 月の旧新見市長・市議選において、全国初の「電子投票」を実施し、無効票の削減、開票時間の削減等に大きな役割を果たすなど、従来から、ICT技術を積極的に活用していた。

● 平成 17 年の市町合併において、新市の将来都市像を「安全・快適・情報文化都市にいみ」とし、平成 20 年度には、市内全域へ光ファイバケーブルを敷設する「ラストワンマイル事業」により、インターネット環境の整備が完了した。

● 教育現場において、これら情報通信基盤の積極的な利活用が求められる中、平成 26 年度には、市内全中学校の生徒に一人一台のタブレット端末を配備するなど、全国に先駆けて、義務教育課程における ICT教育を導入することとし、教育現場の環境整備や ICT機器の配備等、教育の情報化に取り組んでいる。

● 本市においては、授業運営支援、教材作成支援、システム及び ICT関連機器の管理・運用支援を担う「ICT支援員」を積極的に配置しており、教員と相互に連携を図ることにより、本市独自の ICT活用教育である「新見市スタイル」を確立している。

● 授業参加への積極性が乏しい児童生徒についても、ICT教育による回答状況等の可視化に伴い、無回答などの反応が起きにくく、全員参加の授業が展開される。

解決における工夫点

(1) ICT機器の利活用:

 タブレット端末等を効果的に活用した双方向の授業を行っている。

(2) オンラインによる学習保障:

 新型コロナウイルス感染症対策による学級閉鎖や出席停止、また長期欠席・不登校児童生徒に対し、学習保障に取り組んでいる。

(3) プログラミング教育の推進:

 算数・理科・技術などの教科や人型ロボット「Pepper」の活用を通したプログラミング教育を行い、児童生徒が論理的思考力を身に付けることができる学習活動を計画的に実施している。

(4)遠隔授業に係る研究の推進:

 オンラインによる交流授業や交流活動の研究をさらに深め、学校間での合同研修会や双方向授業等の研究・実践を行っている。

(5)情報モラル教育・情報セキュリティ教育の推進:

 新見警察署など外部講師により、発達段階に応じて実施している。

事例による成果

ー【27・28 年度:文科省委託事業「ICTを活用した教育推進自治体応援事業(ICT活用実践コース)」の実施結果】ー

● 生徒

・iPad、カメラアプリ、データの取り扱い、IWB(電子黒板)などの操作については、ほとんどの生徒が基本的な操作を身に付けている。

・iPad については、78 %がとまどいなく使用できている。

● 教員

・ICT機器は 95 %が「活用している」または「活用したい」と回答し、90 %の教員が ICT支援員を有効に活用している。
※「新見スタイル」の授業に取り組むことで、主体性、意欲・関心、知識・理解が高まり、学力や情報活用能力の向上への寄与が明らかである。


ー【平成 29 年度 Pepper プログラミング成果発表会(全国大会)】ー

● 新砥小学校:小学校部門、金賞 〇新見第一中学校:中学校部門 銅賞


ー【平成 30 年度ワールド・ロボット・サミット 2018】ー

● 新見第一中学校:ジュニア競技カテゴリー・スクールロボットチャレンジ部門 第 2 位


ー【平成 30 年度 Pepper プログラミング成果発表会(全国大会)】ー

● 野馳小学校:小学校部門、金賞 〇新見第一中学校:部活動部門、銀賞:中学校部門、銅賞


【今後の展望】

■新見市DX推進方針:

● 本市における DX の方向性を定めた同方針では、「デジタル人材の確保育成」を取組の一つとして掲げており、引き続き、ICT教育を実践する。

・具体例:令和 4 年度ドローンプログラミング教育推進事業

 ー新たに、多方面での活用が進む「ドローン」を活用した、プログラミング教育のカリキュラムを構築する。

事例の継続性

継続運用中

事例の運用期間

平成 26(2014)年度~継続運用中

参考資料

本事例は、「2022年度 夏のDigi田甲子園 岡山県の取り組み」を中心として、以下の資料を参照して編集しています。
※ 以下の資料の参照先は、調査時点でのものです。参照先の構成によっては、リンク切れとなっている場合があります。あらかじめご承知おきください。

■デジタル田園都市国家構想 DIGIDEN

●2022年度 夏のDigi田甲子園

・岡山県の取り組み
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digitaldenen/archives/koushien/chiiki/okayama.html

・推薦調書
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digitaldenen/archives/koushien/chiiki/pdf/33-2.pdf

●デジ田メニューブック

・ICT教育の実践によるデジタル人材の育成
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digitaldenen/menubook/2022_summer/0110.html

■政府インターネットテレビ

・岡山県新見市|ICT教育の実践によるデジタル人材の育成|夏のDigi田甲子園
https://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg24766.html

■新見市

・行政情報 新見市のICT活用教育
https://www.city.niimi.okayama.jp/gyosei/gyosei_detail/index/338.html

 ー令和3年度新見市GIGAスクール構想実現授業研修会
https://www.city.niimi.okayama.jp/cider_doc_download/download/?file_id=7316&oname=0

・新見市のICT教育が「夏のDigi田甲子園」全国大会へ出場しています!【投票終了】
https://www.city.niimi.okayama.jp/kurashi/kurashi_detail/index/22979.html

・教育委員会教育部 学校教育課
https://www.city.niimi.okayama.jp/soshiki/soshiki_detail/index/45.html

・デジタル社会の実現に向けた取組
https://www.city.niimi.okayama.jp/gyosei/gyosei_detail/index/10865.html#:~:text=%E2%96%A0%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%81%AE%E5%AE%9F%E7%8F%BE%E3%81%AB%E5%90%91%E3%81%91%E3%81%9F%E5%8F%96%E7%B5%84&text=%E6%9C%AC%E5%B8%82%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%A6%E3%82%82%E3%80%81%E3%80%8C%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB,%E6%96%B9%E9%87%9D%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

 ー新見市DX推進方針 令和3年8月
https://www.city.niimi.okayama.jp/media_images/files/_________DX____________%283%29.pdf

■岡山県

・令和4年度「夏のDigi田(デジデン)甲子園」インターネット投票が開始されました
https://www.pref.okayama.jp/page/791989.html

関連する図表・動画

●デジタル田園都市国家構想実現会議事務局
・【岡山県新見市】ICT教育の実践によるデジタル人材の育成
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=9MYoujsHDMc

事例に関する問い合わせ先

教育委員会教育部 学校教育課 ICT教育推進係
Tel: 0867-72-6146
E-mail: g-kyouiku@city.niimi.lg.jp 

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