奈良県奈良市「GISを活用した道路損傷等通報システムの構築・運用」

展開地域名: 奈良県奈良市

分野:
交通
キーワード:
業務効率化
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解決すべき課題

■電話等で不具合の連絡を受けることが多かったが、正確な場所の把握に手間取ることが多かった。また不具合内容も口頭での伝達では、補修材や機械等の選別するのが難しく、多種多量の準備が必要であった。
■道路によっては、所管が市とは異なり、県などの場合があり、把握のために、別の地図を参照するなど、手間がかかっていた。

解決の手法

■ 市民が、道路に穴が空いている、街路灯が消えているといった不具合を見つけた際に、スマートフォン等により写真と場所を投稿していただくことで、奈良市道における穴ぼこや街路灯の不点灯の正確な場所や損傷状況を把握し、迅速な対応をすることができ、市域内の円滑な交通と安全確保に寄与する。
■ 令和2年7月より稼働。

解決における工夫点

■本取組は、道路損傷の通報のみを目的にするのではなく、将来的な拡張を見据えて構築したため、トータルコストを抑えることができた。
■本市では、本取組の前まで、市民に地図情報を公開するシステムとして「都市計画情報公開システム」を運用していたが、都市計画情報の公開に特化していたため、他の地図や機能の追加がなされずにいた。これを市が保有する様々な地図情報を公開する公開型 GIS「奈良市地図情報公開サイト」にアップデートし、市民にとって使いやすく、多種の情報を公開できる仕組みに改修した。さらに、将来的に、道路損傷のみならず、その他の通報(公園遊具損傷等)が受け付けられるようシステムの拡張性を確保した。

事例による成果

■道路損傷等通報件数は、令和元年度(導入前)が電話 1,467 件であったのに対し、令和2年度(導入後)は電話 1,772 件、システム投稿 392 件 であった。
■公開型 GIS「奈良市地図情報公開サイト」全アクセス件数 は、令和2年度(12 月~3月)は26,710 件、令和3年度は124,404 件 であった。

事例の継続性

継続運用中

事例の運用期間

2020年7月~継続運用中

参考資料

本事例は、「2022年度 夏のDigi田甲子園 奈良県の取り組み」を中心として、以下の資料を参照して編集しています。
※ 以下の資料の参照先は、調査時点でのものです。参照先の構成によっては、リンク切れとなっている場合があります。あらかじめご承知おきください。

■2022年度 夏のDigi田甲子園 奈良県の取り組み
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digitaldenen/archives/koushien/chiiki/nara.html

■道路損傷等がスマホで通報できるようになりました
https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/120/79718.html

■【市長会見】道路の不具合をスマホで通報するシステム運用開始(令和2年6月30日発表)
https://www.city.nara.lg.jp/site/press-release/80551.html

■公開型 GIS1「奈良市地図情報公開サイト」の公開について
https://www.city.nara.lg.jp/uploaded/attachment/119202.pdf

■奈良市地図情報公開サイト
https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/6/94247.html

■平成31年度 予算案の概要
https://www.city.nara.lg.jp/uploaded/attachment/24234.pdf

■市道の不具合 スマホで投稿 - 統合型GISから場所特定 投稿画像から状況の把握も/奈良市、通報システム
https://www.nara-np.co.jp/news/20200702091110.html

関連する図表・動画

■2022年度 夏のDigi田甲子園 奈良県の取り組み
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digitaldenen/archives/koushien/chiiki/nara.html

事例に関する問い合わせ先

道路維持課
0742-34-5387

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